2022年最新版 シノビガミルールブックの買い方

シノビガミに関わらずですが、TRPGシステムのルールや世界観を理解するためにはルールブックという本が必要となります。要はシノビガミを遊ぶために購入すべきゲームソフトのような位置付けのものです。

しかしシノビガミの関連書籍だけでもかなりの数が出ており、通販サイトなどで検索すると大量にヒットして何を選べば良いのか分からなくなる可能性があります。その違いと購入すべき書籍はどれかをご紹介します。シノビガミデビューしたい方は参考にしてください。

画像を選択すると、冒険企画局の公式通販サイトに繋がります。

まずは基本ルルブから

忍術バトルRPG シノビガミ 基本ルールブック 改訂版 4180円

シノビガミ十周年記念ルールブック シノビガミ華 8800円

通称「基本ルルブ」や「大判ルルブ」と呼ばれる書籍です。これがないとシノビガミは始まりません。シノビガミに関する基本的なルールや世界観がすべて記載され、数多くの忍法などのデータが充実しており、これ一冊でシノビガミをしっかり遊ぶことができます

ちなみに華は、十周年記念で作られた装飾が豪華になった書籍です。現在はプレミアがついており定価で買えることは殆どありませんが、中身は一緒なので遊ぶだけなら4200円の方で大丈夫です。




実は買い手を選ぶスタートブック

忍術バトルRPGシノビガミ スタートブック 上 改訂版 1430円

忍術バトルRPGシノビガミ スタートブック 下 改訂版 1430円

通常「スタートブック」「スタブ」と呼ばれる書籍です。基本ルルブに載っている内容から一部のデータのみを抜粋したコンパクト版です。基本ルルブとは違い実際に遊んでいる様子が小説風に載った「リプレイパート」があることが最大の特徴で、ゲームの雰囲気を読みながら確かめることができます。上下巻になっていますが、上だけでも完結しますのでセットでも単体でもどちらでも大丈夫です。

Twitterなどで募集されているセッションの殆どが「基本ルルブ」の所持を参加条件にしており、当サークルのシナリオ集も基本ルルブに載っているデータやルールを使用することが殆どなので、基本ルルブを購入した方がこれからシノビガミを楽しむ上では便利です。

ただオンラインでのセッションではなく、友達同士でわいわい遊ぶときのデビュー用や、公式のリプレイパートを見たいときなどには便利です。ふれのも基本ルルブとスタートブック上下を両方持っています。




公式シナリオ集の改(あらため)、認(したため)

シノビガミ シナリオ集 忍秘伝・改 3300円

シノビガミ シナリオ集 正忍記・認 3300円

公式のシナリオ集です。10~20本ほどのシナリオが収録されている他、忍法や背景などの追加ルールが収録されており、キャラクター作成時の選択肢を増やすことができます。コンシューマーゲームでいうDLC(ダウンロードコンテンツ)にようなもので、TRPG界隈では「サプリメント」と呼ばれる追加データ集です。基本ルルブを持っていることが前提になります。

様々な特色を持ったシナリオが揃っており、友達とシノビガミを遊びたいけどどのシナリオを遊ぼうか……と悩んでいる方は候補にしてみても良いでしょう。特に認のシナリオは改と比べて、より最近の流行りであるドラマチックなシナリオが多くなっている印象があります。

追加データもシノビガミをより深く遊ぶことができ、キャラクター作成の幅が大きく広がるためとても便利です。わかばTRPG部発行の同人誌にも、いくつかこれらの追加データを使用したシナリオが含まれています。




各流派にスポットを当てたサプリメント

シノビガミ 流派ブック 比良坂機関 1980円

シノビガミ 流派ブック 鞍馬神流 1980円

シノビガミ 流派ブック 私立御斎学園 1980円

六大流派それぞれにスポットを当てたサプリメントです。各流派で使用できる忍法や背景、奥義開発などの追加ルールはもちろん、それぞれの流派に設定された細かい世界観の深掘りやサンプルキャラクターなどのデータやシナリオも収録されています。

上記の改、認と同じく基本ルルブを持っていることが前提条件となりますが、遊び方の幅を広げることができるデータが充実していますので、興味がある方は是非とも購入してみてください。




少し特殊な追加ルール

シノビガミ リプレイ プロレス忍法帖 1870円

シノビガミ 平安リプレイ うたものがたり 1870円

シノビたちがリングに上がりプロレス技を繰り広げながら戦う「GP編」と、己の感情を詩にのせて伝えるシノビたちの物語「平安編」のリプレイと、実際に遊ぶためのデータが収録されています。

現在はプレミアがついており、定価での入手が難しいことと、「GP編」「平安編」でのセッションはあまり主流ではなく、流通しているシナリオの数もあまり多くはないので、無理して入手せず優先度は下げても良いと思います。




旧ルールと改訂版ルールについて

ルールのルルブを買う場合は要注意。シノビガミは10年以上の歴史を持っていますが、2020年に遊びやすくするために大幅なルールの整理が行われました。基本ルルブやスタートブックの後ろに付いている「改訂版」という文字がその証です。

今からシノビガミを遊ぶためにルルブを買う人は、改訂版ルールのルールブックを購入することになるとは思いますが、古本屋やフリマアプリなどで購入する場合、旧ルールのルールブックを購入してしまう可能性があります。

基本ルルブの改訂版ルールと旧ルールの差分は公式サイトに掲載されていますが、毎回公式サイトを確認するのは面倒だと思いますので、改訂版と付いていない基本ルルブやスタートブックにはご注意ください。ちなみに認や改、流派ブックには新旧の区別がありません(データの修正などがあった場合、公式サイトに掲載されます)。




その他の古いルールブック集

基本ルルブが登場する前はスタートブック、プロレス忍法、うたものがたりなどと同じようなリプレイパートとルールパートが記載されたルールブックが多く発売されておりました。それらのルールパートをすべてまとめたのが基本ルルブです。

今となっては基本ルルブ一冊で全ルールを網羅できるますし、そもそもルールも改訂版ルールに移行しているため、ルールブックとしては殆ど役に立ちません。

しかしルールブックとしてではなく、公式で遊ばれたリプレイが楽しめる書籍という魅力があります。もし書店などで見かけたら購入してみても良いかもしれません。どのような本が発売されていたのか興味がある方は下記からご覧ください。

https://wakabatrpg.com/blog/2022/08/07/oldrurubu

シノビガミふれの卓ハウスルール 2024/12/08

大前提として

「みんな」で楽しめるセッションを目指しましょう。

健康的なコンディション、シナリオを楽しむ姿勢、キャラ設定やRPの指針、プレイングのバランス、極端に強い弱い忍法構成など、みんなで楽しめるよう一緒にご協力ください。

セッション参加における基本ルール 

セッションの形態

原則、Discordココフォリアを使用したオンラインボイスセッションです。

ルールブックの準備

シナリオシートや募集時に記載がない限り「基本ルールブック改訂版」を使用。
追加サプリを持っている人はそれらに記載の忍法、背景、奥義開発などを使用可能。プレイヤーの方が全員持っている必要はなく、使用者が所持していれば問題ございません。

採用ルール一覧

プレイヤーは下記の追加ルールを使用できます。
シナリオで採用ルールが記載されている場合、そちらを優先します。

使用可能
・下位流派(基本ルルブ)
・特殊な戦闘乱入(基本ルルブ)
・特殊忍具(基本ルルブ)
・奥義開発(基本ルルブ)
・従者(基本ルルブ)
・肉薄修正(基本ルルブ)
・追加サプリの忍法、背景、奥義、忍具
・作成判定(斜歯)
・追加の特殊忍具(斜歯)
・戦場効果甲乙(鞍馬)
・統合判定(鞍馬)
・主君(鞍馬)
・独自流派(ハグレ)
・心模様(ハグレ)
・心変わり(ハグレ)
・忍法授業(御斎)
・新異形表(隠忍)
・妖術戦ダメージ(隠忍)
・鬼力(隠忍)

使用不可
・一般人でのキャラクター作成
・血盟忍法(基本ルルブ)
・儀式忍法(基本ルルブ)
・工作判定(比良坂)
・半忍でのキャラクター作成(御斎)

積極的にTwitterで感想を呟こう!

Twitter、Misskey、BlueskyなどのSNSでハッシュタグ「#ふれの卓」を付けてセッションの様子や感想を呟いていただくと、一度だけダイスの振り直しができます。是非とも皆さんの感想をお願いします! GMの糧になります。


キャラクター作成におけるルール 

新規キャラの作成

基本的にセッション時は「新規中忍」で作成。
シナリオシートにレギュレーションが記載されている場合は、そちらを最優先にする。継続キャラの許可についてもシナリオ遵守。

キャラクターの設定など

ハンドアウトの内容に背かない常識的なキャラメイクをお願いします。
世界観から大きく逸脱した奇抜な設定。ブレーメンや隠忍の血統を除く人間以外の物体や生き物は不可。

使用可能な立ち絵について

原則、「TRPGセッションでの利用が許可されているもの」をご利用ください。またセッションの空気感を大きく阻害するようなイラストの使用はお控えいただき、常識的な遊び方をお願いします。

使用可能
・自身で作成されたイラスト
・Picrew(ピクルー)など配布イラスト(TRPGセッションでの使用が許可されたもの)
・フリーイラスト

使用不可
・版権イラスト
・実写画像など


メインフェイズにおけるルール 

メインフェイズの行動順番

行動順番はプレイヤー同士で話し合って決める
決まらない場合、該当者がD66のダイスロールを行い。出目の小さい順から行動。

シーンプレイヤーの各処理

公式の正しい順序に準じます。
①.シーンプレイヤーがシーン登場する人を決める。
②.シーン表を振って大まかなシーンの流れを決める。
③.シーン登場者でRPを行い、主要な判定などを行う。
最初にシーン登場をしていないキャラクターが後から登場することはできません。受け渡しなどを行う可能性がある場合、最初にシーン登場を宣言しておいてください。

景色転々ルールの採用

シーン表で既に登場したシーンが出た場合、別のシーンを選択しても構いません。
このときシーン表の特殊効果は適応しません。

ドラマシーンに登場しつつ、RPしないのも可

シーンプレイヤーが最初にシーン登場者を決定しますが、キャラクターは登場で必ずRPをしないといけないわけではありません。
感情修正や受け渡しを行いたいなどの理由でシーンに登場はさせたいが、積極的にRPはしたくないという場合は、システム上はシーン登場するがその場に居ないなどの演出を行ってください。

1シーンの所要時間は20分迄

基本的に1つのドラマシーンは「20分迄」に収めていただけるようご配慮をお願いします。
処理が多くなってしまったり、思考時間が長くなると越えてしまう可能性もあるとは思いますが、円滑なシナリオの進行のためにご協力いただければ嬉しいです。

感情表での《狂信/殺意》の場合、一度のみ振り直しを許可

感情表で《狂信/殺意》が出た場合、プレイヤーが希望するなら一度だけ振り直しが可能です。
二回連続で出たのであれば、もう運命だと思って受け入れよう。

メインフェイズ中のファンブル

メインフェイズのファンブル値は「2+忍法のコスト」となります。複数の忍法を使用したとしても重複せず、各忍法ごとにファンブル値を算出します。

的確な特技使用ルールの採用

RPに似合った適正な特技だとGMが判断した場合、プラス1の修正を加えることがあります。




戦闘におけるルール 

肉薄修正ルールについて

同プロットの相手を攻撃の対象にした場合、回避判定にマイナス1の修正を加えることができます。
この効果の適応は強制効果ではなく、任意効果です。
例:《流星雨》を使用時。自身と味方にはマイナス修正を加えず、敵に対してのみマイナス1の修正を加える。

回避判定の放棄

回避するキャラが希望した場合、回避判定は放棄することが出来ます。

自分に対する攻撃

一部の忍法を除き、攻撃忍法や攻撃奥義の目標に自分を選ぶことは出来ません

逆凪の適応タイミング

逆凪は一律プロット処理の終了時に適応します。それまではダイスを振ることが可能です。同じプロットに他キャラクターが居ても居なくても関係ありません。
例:サポート忍法《痛打》の判定で逆凪となってしまったが攻撃忍法は使用できる。逆凪になるのはプロット処理後。

逆凪の考え方

逆凪の状態というのは「あらゆる判定が自動失敗となる状態」とします。
判定を行わずに自動成功になる効果は使用することが出来ます。
例:《閻魔》《奥義:完全成功》など

生命力0点になってからの回復

生命力はマイナスにはなりません。超過ダメージを受けても0点で止まります。
戦闘脱落前に生命力0点の状態で奥義《不死身》を使用することは可能です。
生命力0点の状態では《兵糧丸》による回復はできません

同プロット処理の行動順

戦闘開始時に全PCはD66を振り、数値の低い人から同プロット時の行動順番が早くなります。原則、後述の詳細や割込によって同プロットのキャラクターの行動順番で処理の有利不利は発生しないようにします。

行動順番
PC(D66低)
 ↓
PC(D66高)
 ↓
NPC

同プロット処理の詳細

①.キャラクターが受ける効果やダメージなどは、受け手のキャラクターが即時適応かプロット終了時の適応かを選べます
②.戦場や場を対象に適応される効果などは、必ずプロット終了時の適応となります。
例1:即時かプロット終了時か選べる処理《生命力減少》《変調の適応》《獣化や大権現、喘縄などのキャラクターを対象にした効果》
例2:必ずプロット終了時に処理される処理《戦場が変更される効果》《禁術や三千大戦世界などの場を対象にした効果》

同プロットの処理割込

D66で暫定的に行動順を決めていますが、同プロットの処理中は常に自分の手番として扱います。
誰かが先に行動している場合でも、同プロットのキャラクターはいつでも処理を割り込んで「自分の手番に使用できる」「攻撃の代わりに使用できる」の忍法などを使用できます。
例:相手の攻撃忍法の対象にされた。回避判定に割り込んで《大権現》《水晶眼》を使用し、効果を即時適応してから回避を行う。

変調《故障》の適応時

上記の通り、変調適応は即時適応でもプロット終了時適応でも構いません。
《故障》の変調を受けた場合も、プロット終了時に適応される場合はそのプロット中であれば忍具を使用できます。
ただし《故障》を受けるのはプロット処理が終わってからのため、兵糧丸で《故障》の回復はできません。

接近戦ダメージ、集団戦ダメージの判定について

これらのダメージ判定は「攻撃側が行う」で一律します。
《修羅》や《外縛陣》など複数の対象にダメージ判定を行う場合、全員に同じダメージが入ります。
それ以外の要因で接近戦ダメージ、集団戦ダメージ(変調)を受けた場合は、自身でダメージ箇所の算出を行います。

変調《飢餓》《猛毒》、戦場《極地》のダメージダイスについて

すべて一括でGMが振ります。《飢餓》と《猛毒》のダメージは重複することはありません(両方の変調を受けている場合、ラウンド終了時に必ずダメージを受ける)。

命中判定のスペシャルについて

命中判定のスペシャル時は、回避判定の前に1D6のスペシャルダメージを算出します。この結果を見て、遁甲符などで振り直しも可能です。
《世鬼》でスペシャルが出た場合は[好きな変調]+[集団戦ダメージ or 射撃戦ダメージ]となります。

奥義を取り巻くルール 

絶対防御のダメージコントロール

奥義《絶対防御》では「2点のみ軽減する」といった軽減のコントロールも可能とします。

絶対防御の軽減ダメージ量

一つの攻撃忍法を起因に発生したダメージは、まとめて軽減対象になります。
例:《接近戦攻撃》に《痛打》《後の先》が適応されているが、絶対防御ですべて軽減できる。ただし回避判定にファンブルした場合の戦場《高所》によるダメージは要因が違うため軽減対象とならない。

生命力消費に対しての絶対防御

奥義《絶対防御》は、生命力減少を伴う忍法や奥義など自ら消費する生命点に対しては使用することができません。

初回不死身の回復保証

奥義《不死身》による回復は、初回の使用時のみ「1の出目」でも1点の回復を保証します。

追加忍法を使う場合の奥義情報は忍法別

奥義《追加忍法》での奥義情報は、忍法毎に別物として扱います。
忍法Aを使用する場合は「奥義《追加忍法》の情報(強み弱み含む)」と「忍法A」が公開され、その後、追加忍法で忍法Bを使用する際に「忍法B」を公開します。忍法Aの情報を知っていても、忍法Bに奥義破り判定はできません。
奥義情報は別でも同一の奥義として扱うためです。忍法Aを使用した場合、同じサイクルや同じラウンドで忍法Bを使うことは出来ません。
※忍法《相克》により《追加忍法》を使用した場合、すべての忍法と奥義情報が公開されます。

追加忍法に対しての奥義破り

奥義《追加忍法》で忍法Aを使おうとしたところで、奥義破りされてしまった場合。
忍法Aは使用していないためコスト、生命力、忍具、攻撃の権利などは消費しません。


各忍法や背景に対する個別裁定 

攻撃忍法《対空千手砲》について

3回の回避判定は全て独立したものとして扱います。
《遁甲符》などを使用した場合の振り直しは、3回の判定の内1つを振り直させることになります。
回避判定でスペシャルが出た場合は、その都度スペシャル効果を適応します。

装備忍法《昔日》について

「生命力2点以下」の状態に限り追加の忍法が使用出来るものとします。条件を満たさなくなった場合は追加の忍法は使用出来なくなります。

サポート忍法《禁術》について

禁術という忍法の効果は累積しません。
例:《接近戦攻撃》に対して禁術を使用 → 《影分身》に対して禁術を使用。この瞬間《接近戦攻撃》の禁術は解除される。

サポート忍法《仙食》《郷談》について

自分自身を対象に選ぶことも可能です。

サポート忍法《大歯車》《蟇仙》《八岐》

キャラクターデータを変更後に生命力が0点になった場合は戦闘脱落となります。
キャラクターが獲得していた感情や奥義情報などは引き継ぎます。
また、忍法を使用する前に適応されていた「戦闘中持続する効果」はキャラクターデータの変更後も適応され続けます。
例:奥義《不死身/目覚め》、忍法《大権現》《喘縄》が適応された状態で《大歯車》を使用。効果は引き継がれる。

装備忍法《死人鴉》について

奥義は使用できません。《揺らし》などの攻撃に対して適応される装備忍法の効果は適応されます。
攻撃忍法を使用する際、生命力スロットが失われていても、すべての特技が使用できます。

過去のシノビガミルールブック集

最新のルールブックについては

https://wakabatrpg.com/blog/2022/08/09/mdnrurubu

シノビガミルールブックの歴史

シノビガミの歴史は古く、改訂版の基本ルールブックが発売される前にも非常に多くのルールブックが発売されておりました。ルールブックはゲームを遊んでいる様子を収録した「リプレイパート」と、実際に遊ぶためのデータやルールが載った「ルールパート」に分かれています。

まず最初の一冊である『現代忍術バトルRPG シノビガミ -忍神-』が発売され、その人気を受けて新しいデータや情報を追加したルールブックが続々発売され、その数は七冊になりました。こうして多くのルールブックにリプレイと、追加された情報が散らばっていました。

しかし、このままではシノビガミを遊んで様々なデータを活用するためには七冊のルールブックを往復しながら必要な情報を探す必要があります。このままでは遊ぶ上では少し不便です。

そこでこれまでのデータを一纏めにして、一冊にすべてのルールを掲載したのが大判ルルブこと『忍術バトルRPG シノビガミ 基本ルールブック』です。この一冊があればシノビガミの要素をすべて楽しめるようになり、シノビガミの人気は更に加速していきます。

シナリオ集である改なども発売され、多くの人達にシノビガミは楽しまれてきましたが、長い歴史を持ち沢山の忍法などが後からどんどん追加されていった結果、過去のルールとの整合性が取れなくなってしまったり、特定の忍法が特筆して強すぎたり弱すぎたりと、ゲームバランスが悪い側面を持っていました。

そこでそれらの不明瞭だったテキストが整理され、ルールが整備されたのが『忍術バトルRPG シノビガミ 基本ルールブック 改訂版』となります。

今ではもう一冊のシナリオ集である認や、各流派をテーマにした流派ブックというサプリメントが、2022年現在も制作され、シノビガミはまだまだ盛り上がり続けています。

ということで、過去のルールブックに載ってる情報は、殆どが基本ルールブックに載っています。過去に発売されたルールブックは、ルールを把握するためのツールとしての役割は薄いですが、リプレイパートを読み物として見たい場合には価値があります。

基本ルルブ所有者なら一度は見たことがある。冒頭のカラー漫画で描かれているキャラクターたちが登場するリプレイなどもあります……。

シノビガミの歴史を遡る目的も込めて、過去発売されたルルブをまとめていきます。ちなみに、多くが絶版となっており入手困難です。ふれのが持っていないルルブもあります。

改定前のルールブック集

①.現代忍術バトルRPG シノビガミ -忍神-
この本がシノビガミの始まりで「現代編」の基本的なルールや忍法などが載っています。

②.シノビガミリプレイ シノビガミ弐 刃魔激突
ここで忍法や奥義が追加され、下位流派という新たな流派も作れるようになりました。

③.シノビガミリプレイ シノビガミ参 るつぼ奇譚
3冊目でまた忍法などさまざまな要素が追加されますが「エニグマ」というシステムも追加されます。

④.シノビガミリプレイ シノビガミ死 棄神宮殿
キャラクターを作成する時に「背景」ルールが追加されて遊べるようになります。

⑤.シノビガミリプレイ シノビガミ乱 不帰城
「戦国編」が追加されて遊べるようになります。そして現代編でも使うことが出来る新要素には「奥義改造」「儀式忍法」などが載ってます。

⑥.現代伝奇バトルRPG シノビガミ怪 冥王裁判
「退魔編」が追加されて遊べるようになります。また忍法などが追加されたりしております。

⑦.シノビガミリプレイ シノビガミ龍 龍動忍法帖
「退魔編」の細かい解説などです。また忍法などが追加されたりしています。

ここまで、シノビガミはゲームの追加パッチのようにどんどん追加のルールや追加の忍法などを増やしていきました。そこで今までのルールを総まとめした。いわゆる【完全版】のルールブックが登場します。

⑧.忍術バトルRPG シノビガミ 基本ルールブック
「現代編」「戦国編」「退魔編」の今までのルールを全て載せつつ、ルールも遊びやすいよう微調整されました。ルールに今までの忍法などのデータ、世界観も詳しく載っているまさに完全版です、大きさもデカい。これだけリプレイパートがありません。通称【大判ルルブ】

⑨.忍術バトルRPG シノビガミ スタートブック 上
これ一つで「現代編」が遊べる。小さなサイズとお手頃価格でシノビガミが楽しめる一冊です。概要としては①のリメイクです。大判ルルブとの違いはリプレイが載っていてゲームの雰囲気が掴みやすいこと。通称【上巻】

⑩.忍術バトルRPG シノビガミ スタートブック 下
上巻に追加で購入する一冊。上巻がないとこれだけでは遊べません。忍法などが追加されている他、上巻にはなかった下位流派や「一般人」などの情報が追加されます。通称【下巻】

という3冊のルールブックが登場します。この後には……

⑪.シノビガミ悪 七人の悪魔忍者
戦国編と退魔編を両方取り入れた「戦国退魔編」のルールが収録されています。

⑫.シノビガミ リプレイ プロレス忍法帖
ニンジャたちがプロレスの如く観衆の前で技を披露しあいながら戦うニンジャファイトの世界「GP編」を遊ぶためのルールが載っています。

⑬.シノビガミ平安リプレイ うたものがたり
平安時代に生きるシノビたちを作成出来る「平安編」のキャラクターが作成できるようになります。

そして、このあともシノビガミを遊ぶユーザーは途絶えることがなく、2020年の5月。遂に改訂版ルールブックの発売となるのです。

これからもシノビガミが末永く盛り上がっていきますように。