
こちらはセッションページです。当シナリオは、プレイヤー二人がそれぞれのパソコンでこのセッションページを閲覧しながらセッションを進行します(スマートフォン非対応)。
ココフォリアなどのセッションツールもご用意いただき、判定や必要な演出はそちらで行ってください。
画面左のチェックボックスにチェックを入れると、秘匿情報が閲覧可能になります。テキスト部分をクリックすると、その項目までスクロールします。
(《二人の思い出》の秘密を獲得した場合、そのチェックボックスを選択すると秘匿テキストが読めるようになり、テキストをクリックすると《二人の思い出》の場所まで画面がスクロールします)。
淡い青色で囲まれたテキストはクリックするとコピーできます。チャット欄への転記などにご利用ください。
「PC1(勇者)で遊ぶ」または「PC2(魔王)で遊ぶ」から、自分の遊ぶPC番号をチェックしてください。選んだPC番号によって初期獲得のハンドアウトや、一部テキストが変わります。
セッションが始まったら、「導入①」のチェックボックスを二人で一緒にクリックし、指示に従ってください。その後もシナリオの進行に合わせてチェックボックスをクリックし、場面演出や処理を表示させます。記載されているテキストはココフォリアに転記しても良いでしょう。
また配布しているココフォリアマップ下部にはクリックアクションパネルが設定されており、導入シーンから各種シーン表、クライマックスまでの背景を自動で切り替えできます。
秘密を獲得した場合は、対応するハンドアウトをチェックすることで秘密が閲覧できます。全体公開になった秘密はココフォリアのチャット欄に転記すると振り返りがしやすく便利です。このシナリオでは相互に《絆》の感情があるため、基本的には感情による情報共有で全体公開になります。
・【説明】:シーンで行う処理や概要などの説明書きです。
・【描写】:チャット欄に貼り付けるか、読み上げていただくものです。[]内のテキストは、描写の合間に差し込むロールプレイ目安の箇所です。二人の考える場面や演出に合わせて自由にアレンジしていただいても構いません。
・【PC◯向け秘匿テキスト】:選択したプレイヤーのみが閲覧できる情報です。
以上の手順に従って、シナリオを進行してください。それでは「眠れる勇者は愛を詠う」の世界へようこそ。セッションをお楽しみください。
この秘密が全体公開になったら、マスターシーン《残光》のチェックを付けてください。
また、《スマートビット》《真実》のハンドアウトも開示されるため、内容をご確認ください。
①に記載されている秘密をすべて獲得したら、《真実》のチェックを付けてください。
セッションの準備が整ったら、二人で一緒に左のチェックボックスを押下してください。
・勇者となったPC1が魔族に侵略された村を発見します
・PC1が村を解放し、村人たちと交流します
・魔王の正体がPC2であることが判明します
ジョンカ王国のとある村にて生まれ育ったPC1。
キミは王より魔王討伐を託された二代目勇者だ。
聞くところによると、魔王による世界征服は最近になって猛烈な勢いで進行しているという。
そして、討伐を依頼された先代の勇者とも連絡がつかなくなり、王国は新たな希望としてPC1に白羽の矢を立てたのである。
旅の道中、一筋の黒煙が立ち昇る村を見つける。魔物どもの嘲笑う声。ここは勇者の出番だ。
キミは難なくその魔物を撃退し、捕らわれた村人たちを解放する。
[PC1が魔物を撃退するロールプレイを行ってください。また、魔物や解放された村人のロールプレイは、PC2が担当してください。]
倒れた魔物が断末魔の中で漏らしたのか、あるいは博識な村の学者が語ったのか……キミは驚愕の真実を知る。
PC1の討伐すべき魔王とは、同じ村で共に育った幼馴染、PC2だったのだ。
PC2は少し前に、突如として行方不明となってしまい、それ以降会えていない。
このように魔物による襲撃を受け、被害にあっている者たちは多い。
勇者として、彼らを解放しながら旅を続け、一刻も早く魔王を討伐しなければならない。
幼馴染が世界を滅ぼす魔王となっているなど、予想し得ただろうか。
[PC2向け秘匿テキスト]
PC2は先代の魔王を殺し、新たな魔王として君臨しています。このことはPC1には知られていませんが、この場面でエキストラのNPCたちを介して伏線を散りばめてみても面白いでしょう。
「最近、急に魔王軍が活発化してきた……」「どうやら、聞いていた魔王とは違う人物らしい」「噂では、今の魔王は二代目だとか……」など。
[魔王の正体を知ったPC1が、それでも世界を救うために決起するロールプレイを行い、このシーンを締めくくってください]
このシーンが完了したら、「導入シーン②」をクリックしてください。
導入シーン①が終了したら、二人で一緒に左のチェックボックスを押下してください。
・魔王となったPC2が魔王城で報告を受けます
・勇者の正体がPC1と判明します
・PC2が迎撃の決意を固めます
ジョンカ王国のとある村にて生まれ育ったPC2。
だがそれは過去の話だ。キミはこの世界に絶望し、世界を滅ぼす魔王となった。
魔王軍の進撃は日に日に加速の一途を辿り、既に世界の9割が魔王軍の手に落ちた。
世界征服の完遂まで、あと一歩――そんな折のことであった。
PC2の前に、一体の魔物が慌ただしく姿を現した。役目を終えて帰還した偵察の魔物か、それとも敗走を余儀なくされた幹部魔物か……そこでキミは、重要な報告を受けることになる。
新たな勇者が魔王城を目指して旅を続けており、道中で町や村を次々と解放しているのだという。
[PC1が各地を解放していることや、勇者の特徴などについての報告を受けるロールプレイを行います。魔物のロールプレイはPC1が担当してください]
話を聞く中でPC2は気がつくだろう。その勇者の特徴は、キミのよく知る幼馴染であるPC1のそれと完全に一致していたのだ。
世界を救わんとする新たな勇者が、かつて同じ空の下で夢を語り合ったPC1だとは、予想だにしなかった。
今この瞬間にも、PC1の手によって制圧していた拠点が解放されていることだろう。
キミには直感があった。PC1は道中で決して敗北することなく、この魔王の御前にたどり着くだろう、と。
世界征服の最後の障壁となるその勇者を排除するため、キミは戦いの準備を始める。
[勇者の正体を知ったPC2が、それでも世界を滅ぼすために決起するロールプレイを行いシーンを締める]
このシーンが完了したら、「メインフェイズ」をクリックしてください。
情報判定が可能なハンドアウト: 《PC1》 《PC2》 《ジョンカ王国》 《二人の思い出》
使用シーン表:《在りし日の一幕シーン表(1D10)》
サイクル数:2サイクル
2サイクルの処理が完了し、メインフェイズが終わったら、「クライマックス前」をクリックしてください。
早朝のひと幕。朝霧の立ち込める石畳の広場にはまだ誰も姿を見せず、遠くから漂うパンの香りが空腹を刺激する。徐々に明るくなっていく朝の陽射しが、今日も静かな日常の始まりを告げていた。
決して近づくなと言われていた村近くの深い森。朽ちた看板には「迷いの森」の文字がかすかに残る。入口を覆う古木の枝葉が朝日の光を切り裂き、地面には模様のような影が落ちる。奥から聞こえる小鳥のさえずりが、不思議と心を誘い込むようだった。
村のすぐ脇を流れる清流は、透明度が高く川底の小石まで見える。岸辺には苔むした石が点在し、時折跳ねる魚影が水面に細かな光を踊らせる。川のせせらぎは集落に静かな調べを奏でていた。
柔らかな風に草花が揺れる草原を進むと、遠くに石造りの橋が見える。橋の向こうには、疲れた旅人たちが安らぎを求めて集まる宿場が見える。かすかに聞こえる馬のいななきが、旅への憧れへと心を駆り立てた。
集落の東に広がる広大な草原は、風に揺れる緑の波のようだった。遠くに点在する巨石は、まるで大地に落ちた巨人の遺物のように静かに佇んでいる。地平線は遠く、無限の可能性に満ちていた。
今日は年に一度の収穫祭の日。女性たちが踊りを披露し、大人たちは酒を呑みながら談笑、子供たちは楽しそうに走り回っている。広場の焚き火が火花を天へと散らしていく。空の高みからでも、この賑わいが一望できるのだろう。
丘の上から遠くの景色を望む。手前には広大な草原が広がり、奥には活気に満ちた街と堂々とした城が見える。大人になったらこの村を出て、この世界を巡ることになるのだろうか。そのときは一人ではないのかもしれない。
ランタンの柔らかな光が酒場の隅々を照らし、木のテーブルに染み込んだ時の重みが漂う。酔った老人が語る古の冒険譚に、若者たちは目を輝かせている。窓の外には冷たい星々が瞬き、旅立ちの予感をそっと後押ししていた。
自宅で過ごす何気ない幸せな時間。ゆっくりと流れていく時の流れ、傾いていく太陽の陽射し、気が付けばもうこんな時間だ。この穏やかな日々が、ずっと続いてほしいと願わずにはいられない。
昨日は妙な夢を見た。今とはまったく異なる場所、まったく異なる服、そこでキミたちは二人で戦っていた。もしも生まれ変わったなら、そのような異世界で戦いに明け暮れるなんてこともあるのだろうか。
ここで時間軸は現在になります。 数多の困難を乗り越えたPC1(勇者)は、ついに魔王城の最深部に到達します。
ここまでに獲得したハンドアウトによって展開と処理に分岐があります。下記の該当ルートを確認し、内容をご確認ください。
戦闘前のロールプレイや演出が終わったら、「クライマックスフェイズ」をクリックしてください。
戦場:平地
終了条件:勝者が決定する
ラウンド制限:10ラウンド終了時、生命力の少ないキャラクターは戦闘脱落となる。
魔王城でのPC同士のクライマックスフェイズとなります。
戦闘が終了したら、「クライマックス後」へ進んでください(クライマックスフェイズを省略した場合も同様)
戦闘の結果により、進行するエンディングが分岐します。 下記の状況に合わせて、当てはまるものを選択してください。
【トリガー】《真実》の秘密を獲得せず、PC1がクライマックスの勝者となる
・PC2は見知らぬ研究所で意識を取り戻す
・傍らには命を落としたPC1の亡骸がある
・その後のPC2の様子をロールプレイしセッションを終了
・【処理】PC1のキャラクターデータは死亡として扱う
PC2が見知らぬ研究所で意識を取り戻します。そこはファンタジーの世界ではなく現実の世界です。
PC2は今置かれている状況の詳細を理解することはできないかもしれません。ただ、きっとこれから一人きりで戦っていくことになるのでしょう。PC2のその後の様子を簡単に演出し、セッションを終了します。
PC1のプレイヤーは下記の描写を順次チャット欄へ書き込む、または読み上げるなどしていただき、一緒にシーンを演出し、ロールプレイを促してください。
漆黒の闇の中で、一筋の光が意識を呼び覚ます。PC2、キミの瞼が震え、ゆっくりと開かれた。
見知らぬ天井。無機質な蛍光灯の明かりが、冷たく照らし出す覚えの無い光景だ。
体を起こそうとして、鈍い痛みが全身を走る。
記憶が途切れている。――なぜ自分がここにいるのか、何が起きていたのか、全てが霞んでいる。
だが、確かなことが一つだけある。
傍らに横たわるPC1の姿。もう二度と目覚めることのない、永遠の眠りについた幼馴染の面影だ。
「眠れる勇者は愛を詠う」
The End《冷たい目覚め》
キミの叫びが研究所の静寂を破る。どれだけの後悔を重ねても、どれだけの愛を叫んでも、勇者の愛は届かない。
一人で生き、独りで戦っていけねばならない。その宿命を背負ったシノビが、影の世界へと消えていった……。
【トリガー1】《真実》の秘密を獲得せず、PC2がクライマックスの勝者となる(導入に戻らない)
【トリガー2】二人の選択が【R】、または【R】を選んだPCが勝利
・物語が幼き日の村での思い出へと巻き戻る
・幼少期のワンシーンを自由に演出(シーン表を用いても良い)しセッションを終了
再び二人の誕生へと物語は戻ります。その後どのように場面を演出するかは自由です。
二人のワンシーンを演出したらセッションを終了してください。今回のセッションの記憶はあっても良いですし、記憶もリセットされていてもどちらでも良いでしょう。
下記の描写は、状況が合うようでしたら場面に合わせてどちらかが順次貼り付ける、または読み上げるなどしていただいて構いません。ただ二人で作る自由なエンディングのシーンを優先して構いません。
時は巡り、物語のページは逆さまに捲られていく。
丘の上、ジョンカ王国の小さな村で、二人の若者が生を受けた。
遥か彼方より、懐かしい風が吹き抜けてゆく。再びキミたちはあの日々を生きることとなる。
夕暮れに染まる空の下で交わした約束。清らかな小川のせせらぎに耳を傾けた午後。満天の星空を見上げながら語り合った夢。
かけがえのない時間が、また始まろうとしている。
だが、この物語もいつかは終わりを迎えるだろう。また、勇者と魔王の宿命が君たちを待ち受けているのかもしれない。それでも――。
「眠れる勇者は愛を詠う」
The End《幸せよ再び》
今はただ、もう少しだけ、懐かしい村の光景の中で……君と一緒に――。
【トリガー】二人の選択が【W】、または【W】を選んだPCが勝利
・自由に世界を創世する
・創生した世界での二人の様子をロールプレイしセッションを終了
・【処理】PCたちのキャラクターデータとしては死亡として扱う
シナリオ側から特定のルールやエンディングの流れは提示しません。
この世界はPCたちの想像と感情によって作り出されており、PCたちは言わば世界そのものです。例えそれが仮想のものであったとしても、その内にいるキミたちにとっては現実と差はないでしょう。
過去も未来も全て二人の手の内でいかなるようにも世界を作り変えることができます。どういう世界にしたいのかを聞いて、その通りに演出してください
(例えば、今のファンタジー世界の延長で、勇者と魔王という立場から置き換えても良いですし、現代日本らしい世界にすることもできます)。
自由な世界を想像し、新たな世界で二人が生きていく様を演出してセッションを終了してください。
ただし、現実世界のPCたちは意識を取り戻すことはありません。キャラクターの扱いとしては死亡として扱うのが良いでしょう。
下記の描写は、状況が合うようでしたら場面に合わせてどちらかが順次貼り付ける、または読み上げるなどしていただいて構いません。ただ二人で作る自由なエンディングのシーンを優先して構いません。
キミたちは新たな物語の中に降り立った。
二人の愛が生み出す無限に広がる世界の中で、これからも新たな世界を紡ぎ出していく。
物語の外側、キミたちは無機質な金属の上で倒れ伏せている。
その目は開くことはもう無いが、その口は嬉しそうに口角を上げているのかもしれない。
「眠れる勇者は愛を詠う」
The End《二人の世界》
勇者は愛を詠う。君の頭に響くまで。
魔王は愛を叫ぶ。君の胸に届くまで。
永遠に続く物語は、今もなお二人の間で語り続けられる――
【トリガー】二人の選択が【A】、または【A】を選んだPCが勝利(クライマックスフェイズ②の進行や結果に関わらず)
・PC2は現実の世界で生きていく
・PC1はAIとなってPC2の中に宿り、共に歩んでいきます
・【処理】PC1はキャラクターデータとしては死亡として扱う
クライマックスフェイズ②に挑んだか否か、勝利したか敗北したに関わらず、このエンディングとなります。
ただし、戦闘結果によってエンディングの描写は大きく変わるかもしれません。例えば戦闘に勝利している場合は、PC1の大切な研究資料を守り抜くことができるでしょう。
PC2は一人生きていくことになりますが、その頭の中にはAIであるPC1が共にあります。望んでいた最高の結果では無いかもしれませんが、形はどうあれ、二人はこれからも共闘していく……というエンディングになります。
自由に二人のその後をロールプレイで演出していただき、セッションを終了します。
下記の描写は、状況が合うようでしたら場面に合わせて順次貼り付ける、または読み上げるなどしていただいて構いません。ただ二人で作る自由なエンディングのシーンを優先して構いません。
Dr斜歯のクローンは、PC2の執念の一撃により木っ端微塵に砕け散った。
PC1の大切にしてきた研究資料は守られ、陽の光が静かに勝利を祝福する。キミたちは勝利の喜びを分かち合うだろう。
[自由に勝利の余韻に浸る二人の様子をロールプレイする]
PC1の声が響く。物理的な体は失われても、確かな存在感を持ってPC2の意識の中に宿っている。
少し間があり、そして二人して思わず苦笑いがこぼれるだろうか。
かつての戦友は、愛すべき幼馴染は、そして思い出の世界で多くを共に過ごした愛する人は、奇妙な形でキミと一つとなり相棒とでも呼ぶべき存在となった。
奇妙な感覚 ーーだが、それこそが、二人だけの特別な絆なのかもしれない。
勇者は愛を詠う。君の頭に響くまで。 魔王は愛を叫ぶ。君の胸に届くまで。
風が吹き抜けていく。AIとなったPC1は、永遠にPC2の心の中で生き続ける。それは約束であり、誓いであり……
「眠れる勇者は愛を詠う」
The End《勇者は愛を詠う》
そして、新たな二人の物語が始まる――