コラム/エッセイ
カテゴリー: コラム/エッセイ の記事一覧

テオトピア コンセプト最強 クオリティ足りず

テオトピア(THEOTOPIA)というサービスをご存知でしょうか? TRPGのオンラインセッションを統括するウェブサービスで、シナリオの投稿、掲載されているシナリオからの募集、そのまま参加申請、スケジュールの管理まで一元で管理できるというサービスでした。 ただ、実際には利用ユーザーは非常に少なく飛ばず鳴かずの限界集落と化してしまい、そのまま先日サービス終了を発表し、静かにその生涯を終えてしまうという哀しい結末となっています。2024年の2月にサービス開始となり、翌年2025年の9月にサービス終了となりました。 企業運営という地盤の安定感、綺麗なデザインと優れたコンセプトを持ちながら、なぜこのサービスは失敗したのでしょうか。今回は、テオトピアの敗因を確認して、どのようにすれば良かったのかを分析し、TRPG界隈をふかーく分析したいと思います。 どうも、TRPG界隈のちょっかいかけふれのです。で...

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TRPGにおける探索要素は没入感を阻害するのか?

はじめに みなさん、こんにちは!今日は「TRPGにおける探索要素と没入感」というテーマについて私の主観100%で考えてみたいと思います。 最初にお断りしておきますが、特定の遊び方を否定する意図はまったくありません。ゲームの楽しみ方は人それぞれです。シューターを好む人、パズルゲームを好む人、美少女キャラクターを好む人、ゾンビやクリーチャーを好む人…千差万別ですよね。TRPGでも同じです。 どうも、ゾンビTRPGプレイヤーふれのです。では、よーいスタート! TRPGとはリッチなおままごとである TRPGを知らない人に説明するときに「大人のおままごと」って例え話で伝えることないですか? キャラクターになりきって、関係性を演じるという奇っ怪な遊び。この私はこの「ロールプレイ」がTRPGの核心部分だと思っています。 他にもTRPGならではの魅力は沢山あるのですが、じゃあそれはスマブラと何が違うの? ...

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TRPGシナリオ制作講座二話 ~物語は喪失と覚醒の繰り返し~

前回のまとめ 第一回の内容は、TRPGは楽しい非日常体験である。そのために非日常的なシチュエーションか、非日常的なキャラクターを作ろうという話でした。 https://wakabatrpg.com/blog/2022/08/26/trpgシナリオ制作講座一話-楽しい非日常体験 今回はその中でもシチュエーションについて、シナリオの流れを作る方法を深掘りして紹介します。 物語を作る上での考え方は様々ありますが、私は必ず物語には喪失と覚醒という演出が必要だと思っています。 この二つは相反するもので、喪失は何かを失ってしまったり欠損してしまうもの。覚醒は失ったものを取り戻したり、抱えていた障害を取り除けるようなシーンです。 人間は楽しいことが大好きです。思わず笑顔になってしまうような日常シーンRPはとても楽しいです。ですが、それだけだとどうしても物足りなく感じてしまうのもまた人の特徴です。「ストレ...

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