シノビガミの世界をご紹介
Welcome to the SHINOBIGAMI world
一見平穏に見えるこの世界の裏で
暗躍する「忍者(シノビ)」
彼ら彼女らは、光の速度で駆け、
最新のセキュリティも突破する。
常人離れした身体能力や、
人知を超えた秘術を駆使する存在。
これより語られるは、
そんな忍者たちの戦いの物語。
使命と秘密、愛と裏切り、
感情と戦い、それらが交錯する。
愛すべき者を守るため、
胸に抱いた偽れぬ信念のため、
影と影は己の信念を掛けぶつかり合う。
シノビガミの世界へようこそ。
いってらっしゃい。
1 TRPGを遊ぼう
1-1 TRPGとは
テーブルトークロールプレイングゲーム(Tabletalk Roll Playing Game)を略してTRPG。ドラゴンクエストやファイナルファンタジーなどと同じRPGの一種ですが、テレビに繋いでコントローラー握るゲームではなく、対面してテーブルを囲んで遊ぶゲームです。
プレイヤーは架空のキャラクターを作り、そのキャラクターの行動や台詞を即興劇のように演じていきます(RP[ロールプレイ])。演劇などとは違い台本が与えられているわけではなく、あなたが作成するキャラクターの個性も、キャラクターの言葉も行動も、すべてオリジナルです。そんなキャラクター同士が関わりを持ち、RPを展開していくことで一緒に遊んでいる仲間だけの物語が展開されていきます。
また、TRPGならではの醍醐味がダイスによってもたらされる思い掛けない展開です。例えばRPGで勇者が魔物に攻撃を行ったときも、攻撃が命中するかどうかは分かりません。一般的なゲームであれば、コンピューターがランダムな結果を出してくれるのですが、TRPGにおいてはこの乱数(ランダム要素)の処理にダイス(サイコロ)を使用します。ダイスの結果次第では窮地を脱することができるかもしれませんし、逆に自ら絶体絶命のピンチへ落ちてしまうかもしれません。
そんなTRPGですが、いろんな種類の世界観で遊ぶことができます。剣と魔法のファンタジーの世界なのか、現代日本でのお話なのか、ホラーなのか、ラブロマンスなのか、etc……。そこでその世界観をプレイヤーたちが共有して、遊ぶための道具がルールブックです。これを購入することでその世界観や遊ぶためのルール(システム)を知り、実際に遊べるようになります。
遊ぶための敷居が高い……と感じる人も多いと思います。ルールブックの購入やら内容を読んでルールを理解したり。でも大丈夫。一番手っ取り早いのは、TRPG遊んでる友達に教えてもらいながら一緒に遊んでみることです。早速遊んでこよう。プレイ動画などもいっぱいあるので一度雰囲気を確かめてみるのもお勧めです。そもそも友達居ないって方も、Twitterなどで参加者を募っていることもありますので、是非勇気を出して乗り込んでいきましょう。
1-2 システムって?
仮に「TRPGをやろう」と考えたとしても「どんなTRPGをやるの?」という問題点が出てきます。例えば、とある人は剣と魔法の世界で戦うファンタジーを遊びたいかもしれません。とある人は恋愛をメインにした学園ものを遊びたいかもしれません。無作為にどんな遊び方もできてしまうと、お話がまとまらなくなってしまいます。
コンシューマーゲーム(テレビゲーム)でも同じことが起こります。もし「みんなでゲームをやろう」となってもすぐには遊べません。みんなが遊びたいのはマリオカートなのか、スプラトゥーンなのか、スマブラなのか、といったように、まずはゲームソフトを決めなくては遊べません。
そこで、TRPGにもゲームソフトの代わりになるものがあります。舞台や世界観、遊び方やデータをまとめたシステムというものがあり、TRPGを遊ぶ人は「TRPGしよう! システムはシノビガミだよ」「インセイン(システム名)で遊びたいなあ」というように遊ぶシステムを定めておくと、そのシステムのルールで遊ぶことができるのです。
この特定のシステムで遊ぶために必要なものがルールブックです。持ってないと遊ぶための指針が無いことになります。私が最も推しているシステムは「シノビガミ」というシステムなのですが、いくつか人気の高いシステムをご紹介します。
忍術バトルRPG シノビガミ
影の世界に生きる異能者「忍者」が、使命達成のために己が信念を掛けて戦う。時には手を取り合い強大な敵に立ち向かい、時には交差する信念がぶつかり合う。
クトゥルフ神話TRPG(CALL of CTHULHU)
H.P.ラヴクラフトのクトゥルフ神話世界がモチーフのサイコホラー。探索者たちは踏み込んではならない世界の深淵、神話的存在へと近付いてしまう。
エモクロアTRPG
この世界には人の感情を変異させる怪異「エモクロア」が存在する。感情を歪められた人間たちやエモクロアが巻き起こす事件。そこで紡がれる物語。
マルチジャンルホラーRPG インセイン
何故か怪異に巻き込まれやすい一般人「逢魔人(おうまがびと)」としてゾンビ・学校の怪談・サイコサスペンス・クトゥルフ神話などなど、古今東西の怪事件に立ち向かう。
ダブルクロス the 3rd Edition
世界に蔓延した謎の存在・レネゲイドウィルスに侵され発症し、超能力に目覚めた「オーヴァード」達の戦いを描く現代異能バトルモノ。
魔道書大戦RPG マギカロギア
この世界の裏側には魔法という超常の理が存在する。世界の法則から外れた存在である「魔法使い」達は、過酷で悲しき運命を背負いながらも魔法災厄と戦い続ける。
2 ようこそシノビガミの世界へ
2-1 シノビガミとは
シノビガミは2009年6月に発売された冒険企画局/河嶋陶一朗製作のTRPGシステムで、10年以上多くの人たちに遊ばれ、今も愛され続けています。
影の世界で生きる「忍者」として、敵対する組織や敵と戦うというシステムです。お手軽に遊びやすいゲーム性の中で、洗練された高い戦略性や、ハンドアウトを利用したドラマティックな展開を楽しめます。
敵対する忍者と恋仲になったり、信頼していた味方が敵側に回ったり、敵勢力と手を結び第三勢力と戦ったり。忍者たちは己の抱く秘密と使命を交錯させながら物語を展開させていきます。物語がドラマティックに展開し、思い掛けないようなでき事が起こることもしばしば。それがシノビガミの魅力です。
プレイヤーたちが操る忍者は人を超えた超常的な存在であり、一般人には観測すらできない光速度で移動し、魔法と見紛うような術や、高い身体能力でのぶつかり合いなど、異能を活かして日夜戦いを繰り広げています。
異能力持ちの少年漫画のような世界観で、協力して強大な敵や事件に立ち向かうような遊び方はもちろん、PC同士で信念が交錯し、対立してぶつかり合うような展開も楽しめます。
このページではシノビガミの概要を簡単に説明しておりますが、より詳しいゲームのルールや設定、世界観などが知りたい方は公式ルールブックをご購入いただくのがオススメです。
2-2 シノビガミの世界観
私たちが生活している世の裏には「忍びの世」と呼ばれる影の世界が存在しています。そこでは日夜戦いが繰り広げられておりますが、そうした事実は隠蔽されており私たちの目には届きません。
その忍びの世界に生きる者たちを「忍者(シノビ)」と呼びます。プレイヤーはシノビとして生き、物語を展開していくことになります。
シノビは人並み外れた凄まじい身体能力を持ち、本気で動いたシノビの速度は光速度に達します。当然、一般人の目には捉えることすらできません。そして武術、科学技術、魔術、妖術などを取り込んだ異能力「忍法」を使いこなします。アニメや漫画の主人公のような超人です。
そのシノビですが、実は常に忍びの世界に生きているわけではありません。普段は一般人と同じように流行りの服を着て、学校や仕事場に向かい、友人と会合を楽しんでいます。一般人に溶け込みつつ、必要な場面では忍者として任務に赴くというわけです。
現代では忍者は6つの勢力に分かれており、プレイヤーはいずれかの流派に所属することになります。派閥が違う流派同士の衝突も少なくありません。
斜歯忍軍
シノビの忍法を研究し、それらを活かした道具を作る集団。道具や機械の扱いに長けている。
鞍馬神流
シノビの世界の闇を討ち、表の世界を守る者たち。剣や槍の達人や武術家が多い。
ハグレモノ
特定の流派に所属しないフリーの忍者。ハグレモノ同士は協力関係にあることも。
比良坂機関
国家直属のシノビ。諜報や工作活動が得意で日本を守るために暗躍する
私立御斎学園
力を持つものを世界中から集めた忍者養成機関。表向きには普通の学校、学生や教師の顔をしたシノビたち
隠忍の血統
人に在らざる鬼や土蜘蛛などの末裔たち。異形の力を持つ故に国からも歴史からも虐げられてきた
基本的には私たちが過ごしている現代日本が舞台ですが、幽霊や妖怪などの超常存在である妖魔が、世界に溢れ返った世界《退魔編》という世界観や、現代ではなくかつて忍者が活躍していた全盛期の《戦国編》という世界観で遊ぶことも可能です。
3 魅力たっぷりのシノビガミ
3-1 使命と秘密が生むドラマ
ゲームが始まる前に各プレイヤーには、ハンドアウトというキャラクターの事前情報が配られます。ハンドアウトには、そのキャラクターがどのようなキャラクターで、どのような使命を持っているのかが書かれています。演者が舞台に上がる前に脚本と台本を渡されるようなものです。
そしてここが面白い要素なのですが、ハンドアウトには全員に公開されている表の情報と、自分だけが知る裏の情報(秘密)があります。表向きに見えているキャラクター性が、秘密を開けてみると大きく様変わりするということも起こりえます。この秘密を巡ってのドラマがシノビガミ最大の魅力といっても過言ではありません。
一つ例を紹介してみましょう。
Aさんの使命
Bさんの使命
このようなハンドアウトが配られたとします。「使命」という言葉が出てきましたが、シノビガミの目的は使命を達成することです。これを見る限りだとAさんとBさんは共に姫を守り抜く立場として協力関係にありますが、これはあくまでも表の情報に過ぎません。各々が抱える秘密を見ていきましょう。
Aさんの秘密
Bさんの秘密
お互いの秘密を見ると、随分と物語の見え方が変わってきます。Aさん、Bさんは表向きは同じく姫を守る陣営だったはずなのですが、秘密を明らかにしてみると敵対していることが分かります。他のキャラクターが持つ情報によってはまた勢力図が変わるかもしれません。もしかすると姫や王にも秘密があり、物語の重要な情報を持っているかもしれません。
表向きには姫を守る役割を装いながらプレイしますが、本当の使命を達成してゲームをクリアするために、Aさんは姫を殺す方法を見つけ出し、Bさんは脱出の方法を探し出すでしょう。このような表裏があるハンドアウトを全員が持っています。隠されている秘密の情報一つでストーリーが二転三転していくことも珍しくありません。
もしかすると、すべての黒幕である勢力の存在が明らかになり、最終的にはAさんとBさんは協力する道を取ることになるのかもしれません。どのような展開になるかは秘密を調べてみないと分からず、逆に言えば秘密を知るだけで物語の大枠を理解していくことができます。
どのキャラクターも最終的な目的は自分の使命を達成することです。使命はゲームを進めるための道標であり、最終目標でもありますので初めて遊ぶ人でも何をすべきかが分かりやすいのが魅力です。そしてこの使命と秘密を巡ったドラマがこのシノビガミの醍醐味でもあります。
シノビガミの使命や秘密は様々なバリエーションがあり、遊ぶシナリオによって様々です。
・あなたは敵である○○の一人息子である。親と戦わず説得することが使命だ。
・○○の持っている巻物を奪い取ることが使命だ。
・実はあなたは○○に恋心を抱いている。このゲーム中に告白するのが使命だ。
・○○さんとあなたは恋人だ。彼女が殺されないよう守り抜くことが使命だ。
・最近起きている怪奇事件。事件の真相を突き止めることが使命だ。
・親の仇である○○をあなたの攻撃でトドメを刺すことが使命だ。
分かりやすくて、それでいてドラマティックな展開が生まれやすいのがシノビガミの特徴なのです。
3-2 迷わない進行
シノビガミは下記の進行に沿ってゲームが進みます。
①.ハンドアウトが配られ自身の「使命」と「秘密」を知る。
②.メインフェイズで感情を結んだり秘密を調べたりする。
③.クライマックスフェイズで全員戦闘を行う。
④.使命を達成できたらゲームクリア。
基本的にはどのようなシナリオでもこの流れから外れることはありませんので、ゲームの進行で混乱してしまうことが少なく、ハンドアウトに記載された使命の達成を目指すという都合上、迷わずに遊べるのがシノビガミの魅力です。
■まずは使命と秘密を知る
最初に各プレイヤーにはハンドアウト(使命と秘密)が配られます。前述の通り、中に記載されている「使命」はそのシナリオ中にプレイヤーが達成しないといけない目的です。ちなみに秘密の中に「本当の使命」が記されている場合はそちらの達成が優先されます。
「秘密」は自分以外のプレイヤーには明かされておらず、そのキャラクターが隠しておきたい大切な情報です。秘密の情報は自ら話したり、誰かに教えたりすることはできません。
物語の確信に迫るような重要な秘密を持っている場合もあり、物語の全容を知るためには、後述のメインフェイズで他のキャラクターの秘密を調べることが重要になります。
■物語が進むメインフェイズ
メインフェイズは各キャラクターが交代で行動していきます。メインフェイズでできることは、基本的にこの五つのいずれかです。
ドラマシーン(行為判定に成功する必要あり)
① 誰か一人と「感情」を獲得する
② 誰か一人の「秘密」を獲得する
③ 誰か一人の「居所」を獲得する
④ 自分の体力を「回復」する
戦闘シーン(相手の居所を知っている必要あり)
⑤ 誰か一人に「戦闘」を仕掛ける
ドラマシーンは、シノビが事件の調査を行っていたり、日常生活を過ごしているような場面です。好きなキャラクターと自由に会話しながら、最終的には「感情」「秘密」「居所」の獲得か、生命点の「回復」を目指します。
特に話すべき内容や、行わないといけない行為が決まっているわけではなく、手番を持っているシーンプレイヤーが行いたい場面や状況を自由に創り出し演出することができます。
ドラマシーンの中で、シーンプレイヤーは自身が持つ好きな特技を使って判定を行います。ダイスを振って成功すれば晴れて情報や感情などを獲得できるというわけです。
持っている特技をどのように活かせば、秘密を獲得できるのか、感情を獲得することができるのか、シノビという存在は超常の存在なので「こういう演出がしたい」とプレイヤーが望めば、基本的にはその通りになります。自由な発想でキャラクターらしさを演出しつつ判定に繋げていきましょう。
●「感情」を獲得する
感情を結ぶと、結んだ相手が得た秘密や居所は自分も獲得されるようになります。また感情修正を行うことができるようになり、相手のダイスロールを援護、または妨害することができます。情報が巡ってきやすくなり収集しやすくなるほか、味方の援護や敵の妨害ができます。手番に余裕があるならシナリオ序盤に結んでおくと効果的です。
感情には味方に対して結びたいプラスの感情、敵に対して結びたいマイナスの感情がありどちらの感情を獲得するかは選ぶことができますが、誰が敵か味方かは秘密を見るまで分からないことが多く、感情による恩恵を受けやすいシナリオ序盤ではどちらにするか迷ってしまうジレンマがあったりします。
●「秘密」を獲得する
誰か一人の秘密を調べることができます。情報収集を行い、その人が敵か味方かを確かめることができるでしょう。秘密を獲得することで物語が進展する瞬間がシノビガミの一番楽しい瞬間だと思っています!
●「居所」を獲得する
基本的には秘密の方が優先されることが多いですが、居所を獲得するとそのキャラクターに対して戦闘を仕掛けられます。戦闘に勝つと相手の持つアイテム(プライズ)などを奪うことができ、使命達成のためには居所の獲得が必要な人もいるでしょう。
●生命点を「回復」する
生命点や変調を回復することができます。戦闘シーンなどで傷ついてしまっており、もう主要な秘密は調べ終わって手番に余裕がある場合などにおすすめです。
●「戦闘」を仕掛ける
一度行動すると他のキャタクターに手番が移り、全員の行動が完了すると1サイクルが終了となります。これをシナリオ側で定められた所定のサイクル数繰り返したらメインフェイズは終了です。
■物語の運命を決めるクライマックスフェイズ
クライマックスフェイズでは全てのキャラクターが戦闘に参加します。
・全員で協力して強大な敵と戦う! 大切な人を守るため、コイツを倒さなければ!
・プレイヤー間で対立して戦い合う! 私の目的のため、君とは戦わなければならない!
戦う理由も、戦う相手もシナリオによって変わります。キャラクター同士が対立するシナリオの場合、メインフェイズに情報収集しておき、自分の敵は誰なのかをしっかり見定めておく必要があるでしょう。
このクライマックスフェイズでは、すべてのキャラクターは一度だけ「回想シーン」という演出を行うことができ、自身の秘密を公開しながら戦う理由、負けられない理由などを思う存分RPして演出することができます。
キャラクターの「生き様」をこれでもかと表現できるシーンとなりますので、シノビガミに慣れてきたら回想シーンでの熱い演出も楽しんでみてください。
3-3 戦略性に富んだ戦闘
シノビガミは「忍術バトルTRPG」という名前の通り、戦闘システムが非常に面白く奥深いです。戦術を立てて戦いに臨んだり、相手との読み合いなども熱いのが特徴です。
各キャラクターは基本的に6点の生命点を持っており、相手に攻撃を仕掛け、相手の攻撃は回避しながら先に相手の生命点を減らしていくのがシノビガミの戦いです。
文章での説明だけで戦闘システムを理解するのは難しいと思うので、細かい説明は省きます。プレイ動画などをご覧いただくか、実際に遊んでみるのが一番です。ここではそんな戦闘システムの魅力をいくつかピックアップして紹介します。
■多彩な忍法の組み合わせ
すべてのシノビは忍法と呼ばれる技を使用します。相手を攻撃する攻撃忍法、攻撃の補助や敵の妨害などを行うサポート忍法、修得しているだけで効果を発揮する装備忍法、その忍法の種類は数百種類にも及び、その中から好きな忍法を選択し、自分だけのキャラクターを作成していくことになります。
単体戦闘に強い構成にするか、複数相手に強い構成にするか、忍法を組み合わせてコンボを組むのか、キャラクター性を重視した忍法を集めるのか、忍法構成の組み合わせは無限の可能性を秘めています。
忍法の効果には一つとして同じものはなく、忍法の構成を考えるのがキャラクター作成の中でも最も大変で、最も楽しい作業でもあります。さまざまな忍法を組み合わせて自身のキャラクターを表現してみましょう。
■プロットの読み合い
戦闘は【プロット → それぞれの手番】という流れを決着まで繰り返します。このプロットは攻撃に入る前に自身の速度(戦う場所)を決めるパートで、1~6の好きな場所を自分にしか分からないように隠しながら決定し、全員一斉に公開します。
この後のそれぞれの手番では、高いプロットの人から順番に行動します。ただし自分の選んだプロットよりも低いダイスの出目を出すと逆凪(ファンブル)となってしまいます。高プロットであればあるほど、先手が取れる可能性が高まる代わりに逆凪のリスクが高くなり、リスクとリターンを天秤にかけることになります。
更に攻撃には「間合い」と「コスト」という概念がありプロットを選択する際にはこの二つも重要な要素となります。
・間合い → 相手とのプロット差が間合い以下なら攻撃ができる
・コスト → 自身のプロット分までコストが必要な忍法を使用できる
間合いが小さい忍法はダメージが大きかったり、強力な追加効果を持つことが多いですが、相手と近いプロットでなければ攻撃できません。コストも強力な忍法であるほど要求量が多くなるので、高プロットへ上がる必要が生まれます。
お互いのキャラクターデータを見ながら、必要なコストの確保、間合いの調整、逆凪のリスクなどを考慮しながらプロットを決める瞬間はドキドキで、うまくプロット公開時に読みが当たったときは快感です。
■奥義を巡っての駆け引き、熱い演出
シノビたちは「奥義」というとても強力な技を修得しています。非常に強力な効果を発揮するものばかりですが、一度相手の使った奥義を見ると次からは奥義破りができるようになり、奥義の発動を阻止できます。
ですので強力な奥義ではあるものの、奥義をゲーム序盤から使用したり、見境なく連発するのが良いとは限りません。初回は奥義破りができないため、ここぞという場面まで温存するのも戦略でしょう。
奥義は効果も強力ですが、それだけでなくキャラクターらしさを表現し、カッコ良い演出をできる絶好の機会でもあります。シノビは言ったことは大体何でも実現できるような超常的な存在なので、自分の発想力を存分に活かして戦闘を盛り上げる熱い演出などを行うこともできます。
■ドラマティックな回想シーン
すべてのキャラクターは一度だけ、自身の秘密を全体公開にすることで「回想シーン」という演出を行うことができます。この回想シーンにはダイスの出目を有利にしたり、ダメージを上昇させるようなゲームが有利になる効果もあるのですが、演出的にもそのキャラクターにスポットライトが当たり、非常に盛り上がる場面となります。
どのような使命を持ちこの戦いの場にいるのか、何故この刀を握るのか、どのような想いで戦場に立っているのか、これまでのキャラクターが生きてきた軌跡、過去、背景などなど、自分のキャラクターの「生き様」を表現できる絶好の機会です。
この回想シーンがキャラクターの数だけ発生し、その度にそのキャラクターのドラマが表現され、戦闘中も熱い気持ちが冷めることなく物語を楽しむことができます。
4 さあ、遊ぼう
4-1 ルールブックの買い方
シノビガミに関わらずですが、TRPGシステムのルールや世界観を理解するためにはルールブックという本が必要となります。要はシノビガミを遊ぶために購入すべきゲームソフトのような位置付けのものです。
各種ルールブックの違いなどをブログにて解説していますので、ルールブックを購入してシノビガミデビューを考えている方は参考にしてみてください。
4-2 お役立ちコンテンツ集(作成中)
ブログにて記事にした初心者の方がシノビガミを遊ぶ上で役に立つ様々なデータを掲載しています(作成中)。