「チャパレ生成ツール」の使い方

「チャパレ生成ツール」の使い方

ああ、シノビガミ、マギカロギア、インセインでキャラシとココフォリアの往復作業が面倒だなあ。

と思ったことは一度や二度ではないはず、目標値を調べて、戻ってきて、判定して、というこの往復作業がサイフィクの特徴でもありますが可能な限り簡略化したいということで当拡張機能を作りました。

こんにちは、わかばTRPG部のふれのです。普段シノビガミのシナリオやらを執筆し、頒布している者ですが、今回はこちらのツールを作成しましたのでご紹介です。

問い合わせ先
・Twitter ( @fureno )
・Misskey ( @fureno@takusuki.com )

目次

インストール方法

下記のURLから拡張機能「チャパレ生成ツール」をインストールします。

https://chromewebstore.google.com/detail/fllpoppfplofcklcnkonghcjekhkigmp?utm_source=item-share-cb

右上の「Chromeに追加」から追加してください。

Chromeの拡張機能なのでChromeはもちろんですが、edge、Arc、Vivaldiなどのいわゆる「Chromiumエンジン」を使ったブラウザに対応しています。FireFoxやSafariは非対応なのでご注意ください。

使い方

キャラクターシート倉庫のウェブサイトを開いている状態で、拡張機能を起動します。

拡張機能を起動。起動場所はブラウザや設定により異なる可能性があります

対応システム

  • シノビガミ
  • マギカロギア
  • インセイン

非対応のシステム、または関係ないウェブサイトを開いている場合エラーとなります。

オレンジのボタンでチャパレを生成します

「チャットパレットを作成」のボタンを押すと、チャパレが生成されます。「ステータス管理を利用」のチェックが入っていると、シノビガミでファンブル値やスペシャル値をステータス管理する場合のチャパレを出力します。困ったら基本的にチェックは入れずに出力してください。

チャットパレットが作成されます

出力されたチャットパレットを確認できます。その後コピー、またはダウンロードしてお使いください。

チャパレの出力内容

大まかに分けると以下の3点の情報が出力されます。

  1. 特技
  2. 忍法、魔法、アビリティ
  3. コマンド

シノビガミでの話が多くなりますが、他システムの場合も同様です。

すべての特技の判定値

出力されたチャパレには、代用判定を含む66種すべての特技での判定値が設定されています。例えば「絡繰術」での判定が必要になった場合、チャット欄に「@絡術術」と入力することで呼出しが可能です。(アットマークは全角)

当然、ダメージを受けて分野が使用不可になった際や、呪いで特技が消えた場合などは計算が合わなくなりますのでご注意ください。

「@絡繰術」で、絡繰術での判定値を呼び出せる

アットマーク無しでも絞り込みは可能ですが、自分が修得している特技を呼び出そうとすると、代用判定分の多くの特技が候補に引っかかってしまい、絞り込みができません。全角のアットマークを頭に入れることで修得特技も絞り込みやすくなります。

全角のアットマークが無いと絞り込めない
アットマークを入れることで狙った特技を絞り込める

シノビガミの場合、[ステータス管理を利用]にチェックを入れていた場合は、スペシャル値、ファンブル値、修正値をステータスで管理する前提の判定を行えます。

  • チェック無し:SG@12#2+0>=5 (判定:@手裏剣術)
  • チェック有り:SG@{スペシャル値}#{ファンブル値}+{修正値}>=5 (判定:@手裏剣術)
コマのステータスにスペシャル値などを入れて管理する

コマ内のステータスを変動させることで、ダイスロール時の判定を可変させることができます。ステータスの変更はコマを直接編集する、もしくはチャパレにもステータス変更のショートカットを入れていますので、そこから行います。

ただ、こちらは私が別途BOOTHにて頒布している「シノビガミ汎用マップver3」での利用で真価を発揮します。クリックアクションでテンポ良くステータスを変更できるので、判定が非常に楽になります。

しばらく、そのステータスでの判定が持続する状況で使うと便利です。例えば、【戦場の極意】や【逆鱗】が適応されたなら修正値+1、【喘縄】が適応されたら−1、プロット4に移動したらファンブル値4、【水晶眼】を使ったらスペシャル値10など

ステータスでの管理が面倒くさい、よく分からない、という方は最初のチェックを無しにして出力することで、ファンブル値2、スペシャル値12、修正値0で判定を出力できます。

また、他システムの場合はチェックの有無に関わらず、シンプルな2D6の判定でチャパレが生成されます。マギカロギアの場合は「魂の特技」、インセインの場合は好奇心分野や恐怖心も判定に反映されるようになっています。

忍法の説明テキスト、判定テキスト

チャットパレットには、修得している各忍法、各魔法、各アビリティの一覧が出力されます。名前~効果までをまとめた説明テキストと、判定テキストが出力されます。

例えば【接近戦攻撃】を使用するときは、チャット欄に使用する忍法名を入力すると、説明テキストと判定テキストの2つのチャットが出てくるので矢印キーで選択してエンターで送信できます。

「接近戦攻撃」と入力すれば、説明と判定を呼び出せる

それぞれの忍法や魔法には上から順番に「@a」「@b」「@c」といった目印となるラベルテキストが記載されています。例えば「上から3番目の忍法を使用したい」というときには「@c」と入力すれば、説明テキストと判定テキストを両方呼び出せます。このアットマークは半角です。

このキャラクターは上から2番目が【魔弓】のため、「@b」で説明と判定を呼び出せる

半角入力のままで入力を完結できるので操作スピードを速めることができます。ただし何番目の忍法が使いたい忍法かは覚えておく必要がありますのでご注意ください。

もし、「@a」「@b」みたいな値では分かりにくいよって方は、ご自身でラベルの値を編集しておいても良いでしょう。一つの方法としてはローマ字内の値を入れておくのも手です。例えば【魔弓】であれば、「@makyu」など。

チャパレのラベルを「@makyu」に変更した例。半角のままで呼び出せる

全文書かなくても「@ma」くらいまで入力すれば絞り込みできるでしょう。出力されたものそのままではなく、説明文を簡略化したり、ラベルの値を調整するなどして、より好みの状態に調整ください。

また、シノビガミの場合、奥義も出力できます。初回は奥義情報を出力して利用する方が多いと思いますが、頻繁に使う奥義の場合、2回目以降はチャパレから呼び出しても良いでしょう。全角で「@奥義」、もしくは半角の「@ougi」でも呼び出せます。

その他、良く使うショートカットコマンド

各システムで使われることが多いショートカットコマンドが入っています。こちらも必要に応じてご活用ください。コマンドを忘れていても日本語で入力すれば呼び出せます。

新しい異形表とか、戦場表とか、以外に忘れがちなものを入れてます

その他詳細仕様

細かい仕様をまとめています。気になる方だけご覧ください。

詳細仕様

1.1 システム自動判別
・URLを確認して対応TRPGシステム(シノビガミ、マギカロギア、インセイン)を自動検出
・未対応ページではエラー表示

1.2 データ収集方法
・表示されているキャラクターシートからHTMLのID情報などから必要情報を取得
・秘匿項目は収集対象外となる(秘匿情報閲覧を押していない状態の奥義など)。

1.3 出力機能
・チャットパレットをテキスト形式で生成
・コピーボタン:クリップボードにコピー
・ダウンロードボタン:テキストファイルとして保存(ファイル名:キャラクター名_チャットパレット.txt)

2.1 特技出力
■ 特技判定
・修得済み特技:目標値5で判定コマンド生成
・未修得特技:修得している最も近い特技からの距離で目標値をプログラム内で計算し、代用判定として生成
例:SG@12#2+0>=5 (判定:@手裏剣術)、SG@12#2+0>=6 (代用判定:手裏剣術、指定特技:@手練)
最も近い特技が同値で複数存在する場合、左上のものを採用

■ 特技テーブル処理
黒マス境界:ギャップを計算に含めて特技間距離を計算
環状特技表:妖術→器術へのループを考慮、上下端のつながりを考慮(【魔界工学】【木蓮】に対応)

■ オプション設定(シノビガミ用)
「ステータス管理を利用」のチェック時:CCFOLIAのステータス管理用に以下を変数化
・ファンブル値:#{ファンブル値}
・スペシャル値:@{スペシャル値}
・修正値:{修正値}
通常モード:固定値(ファンブル#2、スペシャル@12、修正値+0)

■ 魂の特技(マギカロギア用)
・魂の特技を出力
例:2D6>=6 (判定:気合 魔力1消費) 【魂の特技】

■ 好奇心分野、恐怖心(インセイン用)
・好奇心分野には「好奇心」のテキストを出力
・恐怖心の特技には「恐怖心」のテキストを出力し、判定にマイナス2の修正が付与される
例:2D6-2>=9 (代用判定:機械、指定特技:@戦争) 恐怖心

2.2 忍法など
・シノビガミの忍法、マギカロギアの魔法、インセインのアビリティを一覧出力
・忍法や魔法の説明情報(タイプ、特技、目標、コスト、効果、ページなど)を1行で表示
・装備以外の忍法に判定コマンドを自動生成
・指定特技があれば適切な判定値を計算。代用判定も対応
・アルファベットタグ付き(@a, @b, @c)
・忍法名や特技名がカッコで囲われている場合、二重表示ならないようにカッコを外す(【【接近戦攻撃】】とならないように)

2.3 奥義
・名前、指定特技、エフェクト(強み、弱み)のみ出力し、演出は出力しない。
・「@奥義」「@ougi」のタグを付与

■その他コマンド
・システムに合わせたショートカットコマンドを出力
・D66、2D6、choiceなどの基本ダイス
・ランダム特技決定表(RTT1~6)
・ダメージ計算コマンド
・各種判定表(ファンブル、変調など)
・ステータス変更コマンド(ステータス管理モード時)

3.1 一般的なエラー処理
データ抽出失敗:適切なエラーメッセージを表示
タイムアウト:処理完了まで待機表示
拡張機能エラー:再試行ボタン表示
エラー時も基本的なダイスコマンドは出力
キャラクター名がない場合は「名前不明」と表示

4.1 表示状態
初期画面:生成ボタンとオプション選択
処理中:ローディング表示
結果画面:生成されたチャットパレット表示
エラー画面:エラー内容と再試行ボタン

4.2 通知機能
コピー成功時にトースト通知
ファイルダウンロード完了通知

バージョンアップ履歴

1.0(2025/05/07) リリース