『星々へ捧ぐ、ララビィ』を宇宙完全版に寄稿しました
人生カードは128枚!
あいびきさん、宇宙完全版の制作お疲れ様です!
ということで、斜歯×宇宙のアンソロ本『シノビのMOOK宇宙完全版』に、「星ララ」こと『星々へ捧ぐ、ララビィ』を寄稿させていただきました。
せっかくなので、ふわっとした制作のあらましや今後の予定などについてまとめておこうと思います。要するに星ララの紹介記事です。プレゼンです。でもこれを読んだら、きっとあなたも星ララが気になってくるはず。ぜひ最後までお付き合いいただけたら嬉しいです。
どうも、星座早見盤の見方が分かるふれのです。ではよーい、スタート!
宇宙完全版について
こちらは、あいびきさん(@saiko_ni_katsu)、そしてわらびわさびさん(@WwTrpg)による、斜歯忍軍×宇宙をテーマにしたシノビガミのアンソロ本です。
シナリオは全部で9本。1人用から4人用、ギャグからシリアス、高難易度攻略からローグライトまで様々です。いやローグライトは星ララのことなんですけどね。
そして、すべてのシナリオにテキストデータとココフォリアマップが付属します。今どきのオンラインセッションに必須のものが最初から揃っている。正直かなりお買い得です。気になるシナリオが1、2本でもあれば、ぜひ手に取ってみてください。もちろん星ララにもココフォリアマップが付いていて、後述しますがこのシナリオは「カードを引く」というファクターがあるので、マップ付属はありがたい限りですよ……。
制作のやり方は基本的に個人戦で、互いにテストプレイを回し合ったり、シナリオのフィードバックを飛ばし合ったりといった、添削や監修が入る作り方ではありません。
そのため私自身もちょっと忙しさにかまけて他の方のシナリオはじっくり読めておらず、流し読み程度。ここで「これがおすすめ」みたいな話をしても安くなってしまうので控えておきます。
ただ、個性的なシナリオが揃っていることは言うに及ばず明らかでしょう。がっつりFBや監修を受けて作られているわけではないということは、つまり作者が持つ個性が存分に発揮されているということでもあります。
好きに書いちゃってください
さて、個性を重視してもいいという話から繋がるのですが、私のシナリオをご存知の方であれば「デカい」「長い」「濃い」という印象を持っていらっしゃるのではないかと思います。
はい。おっしゃる通りです。私は基本的に土台となる話が長く、それを表現するテキストやハンドアウトも長く、マスターシーンも多く、その描写もがっつり書き込んでいるというタイプのシナリオ作者です。
良くも悪くも、私より物量がある作者を私は見たことがありません。なるべく削る、減らす、整えるというのは執筆中に気を付けているのですが、それでも話自体がデカいのです。
そんな私がアンソロ企画にシナリオを寄稿すると、困ることがあります。それは他のシナリオと比べてページを占有してしまうということ。本のバランスが悪くなり、そもそも本が物理的に厚く重くなり、印刷費も上がってしまいます。本の制作側からしたら望ましい話ではありません。
そのため、シノビガミ15周年アンソロのシナリオ本『忍十五夜』に寄稿した『君が静かに眠るなら』では、とにかく設計段階から要素を削ぎ落として、「短いシナリオを書く」ということを必須要件としてこなしてきました。
なので、あいびきさんが参加者を募集していたときも、「興味はあるけど、迷惑をかけるので遠慮したい」と、構ってアピールをしながら不参加表明をするというクソムーブをかましておりました。
しかしなんと、相談の結果「好きにシナリオを書いていいから、ぜひ参加してほしい」という話になったんですね。
知らないよぉ? 私が好きにシナリオを書くってことは……いいのか?
ということで出来上がったのが今回の星ララなわけですが、結論としては「いつもと変わらないボリューム」ではなく、「いつもの比じゃないふざけたボリューム」になりました。
宇宙完全版は本文200ページ。そのうち星ララがいただいているのは50ページ、文字数にして約5万字です。9本収録の本で4分の1、他の方のシナリオの2〜3倍。しかもこれ、人生カード抜きの数字です(カードについては後ほど)。
改めまして、こんなデカいシナリオを本にしていただき、本当にありがとうございました。
人生を巡る濃密な物語
当シナリオは、1サイクル目は小学生12歳、2サイクル目は高校生17歳、3サイクル目は大学生22歳と、サイクルごとに5年の月日が流れ、PCたちは大人になっていきます。
PCたちの目標は「宇宙へ行くこと」。果たしてそんな夢を描いた小学生は、大学卒業後の進路でどこへ進むのでしょうか? といったシナリオです。
スペック的には2人用・3サイクル・6手番のみではありますが(プレイ時間は8〜12時間ほど)、一つ一つのシーンが重たく、中身の濃いものになりがちです。シナリオ側で用意しているマスターシーンもゴリゴリ入ってきます。その年代ならではのイベントを楽しみながら、人生を謳歌してください。
そして、変わるのは個人の成長だけではなく、関係性もです。
PCたち2人には、幼馴染の男女「ほのか」「スバル」がいます。この2人を含めた4人で一緒に成長していくわけですが、その中で関係性が変わる瞬間が訪れます。PC同士は互いに【絆】で【愛情】の感情を持っています。そう、何を隠そう当シナリオは恋愛シナリオです。
PCたちがずっと持っていた絆の中身が愛情であることを、そしてその愛情とはどういった感情なのかを、PCたちはいつ理解するのでしょうか。そして幼馴染の2人は、PCたちとどういった関係になっていくのでしょうか?
大人になるにつれ変わっていくものと、決して変わらないもの。個人の成長と、誰かとの関係。それらがランダムに引いた人生カードの中身や、マスターシーンを経ていくごとに移ろっていくところは、まさに人生です。
このゴリゴリのイベントまみれなところがふれシ(ふれののシナリオ)らしさ。ぜひとも楽しんでいただきたいのですが、今回はさらに、おまけとは思えないおまけが付いてきちゃいました。
人生カードとは
当シナリオを特徴づける強烈な個性であり、凄まじい作業量とテキスト量を生み出した戦犯です。
人生カードは、いわゆるシーン表のようなものです。星ララでは人生の節目節目にカードを引いて、そのカードに書かれたシチュエーションや場面、演出を楽しんでもらいます。
よくあるシーン表との違いは2つあります。
ひとつは、ただの完全ランダムではなく、3枚から1枚を選ぶ形式であること。ランダム性を持たせつつ、選ぶ楽しさがあります。
もうひとつは、キャラクターの強化要素になっていること。人生カードを得るとキャラが強くなります。この「強くなる」が本当にとんでもなく強くなりまして、例えば打点や間合いの上昇、コストの軽減、判定の強化、追加の生命力、忍具の獲得、特殊なバフ、奥義の修得、奥義の強化……など、とにかく強化の幅も度合いも強力です。
3枚の中でどれが一番自分の構成と噛み合っているか。どれが今まで集めたカードとのシナジーが強いか。強さだけでなく、人生の選択としてどのシーンや演出がキャラに合っているか。こういったことを悩む楽しさがあります。
ローグライトのゲームで遊んだことがある方なら、ステージをクリアするたびに強化を3択で選んで、自分だけのビルドを組み上げていくあの感覚が近いと思います。星ララでは、その3択の一枚一枚が「人生の一場面」になっているわけです。
そんなシーン表、もとい人生カードが128枚用意されています。
ひゃ、ひゃ、128まい!!!???
誰でもできる足し算ですが、通常のシーン表は2D6で振る11シーンです。オリジナルシーン表を作るにしても11シーン分書けばいいんですよ。それが128シーン分です。
しかもただ場面を書いているだけでなく、時代に合わせたシーンを書き込み、強化要素とシーンテキストに親和性があるように作り、その上でバランス調整までしています。そりゃもう大変でした。詳しいことはまた別途語る機会を設けますが、めちゃくちゃ気合が入っていますので、ぜひとも楽しんでもらえたらと思います。
なお、選択ルールで人生カードのバフ部分をカットした「シンプル版」で遊ぶことも可能です。こちらは初心者さんでも十分楽しめる作りなのでご安心ください。テストプレイでは、シノビガミ2回目の初心者さんにシンプル版を遊んでいただきましたが、大好評でした。
そして、その人生カードのテキストはさすがに本に収録しきれず、全部ダウンロードデータに回しています。その量、文字数にして約3万字。本編の約5万字と合わせると8万になっちゃうわ。ココフォリアのマップにも付いているので安心ね。読む側も大変かとは思いますが、後悔はさせませんのでぜひ!
山盛り特盛り、そしてふれシ
さて、人生追体験型ローグライトシナリオこと星ララ。楽しめるのは、恋愛シミュレーション的なうちよそ要素が好きな人か、もしくはローグライト要素でキャラ強化を楽しむビルド大好き勢か。そのどちらも楽しめることはお約束します。
そしてその上で、一つ申し添えておきます。
小学生、高校生、大学生、そして大人へ。
果たしてそれを、ただただエスカレーター式に登っていくだけなのでしょうかね……? その道中で何を知り、何を考えるのでしょうね? これはただ青春を生きる若者が恋に愛に、進路に悩むーという話ではなく……。ね。
はい。私のシナリオはイベントがもりもりだと言われますが、これはただ日常シーンを重ねているわけではなく、展開が目まぐるしく動いてジェットコースターのように振り回すことで有名です。今回のシナリオも、当然ただの障害なき一本道のはずがないでしょう。
ですので、道中振り回すことを約束します。実は、ただただローグビルドゲーがしたいだけなら、あるいはただ恋愛いちゃRPがしたいだけなら、当シナリオは不向きかもしれません。
テストプレイヤーは、みなこう言いました。
遊ぶ前には、
「この人生カードってギミック、何周でも楽しめそうですよね。次はどんなカード引くんだろー、どんなビルドになるんだろーみたいな」
遊んだ後には、
「……いや、このシナリオ二周目は無理だ。あの衝撃を味わえるのは一回だけだもん。人生は一回しかないんだ」
そう、ただの恋愛シミュでも、ただのビルドローグライトでもないんです。これはふれシなんです。だからちゃんと衝撃には備えておきましょうね。ふふふ。
トレーラーサイトを作りました
そんな星ララのトレーラーサイトも作りました。
まず見てほしいのはトップビジュアル。あいびきさんにロゴを作っていただきました。本当にありがとうございます。めちゃくちゃ良いです。
そして細かいところだと、セクションの境界線が流れ星になっていたり、落ちてきそうな星空が本当に落ちてくるアニメーションが入っていたりします。スクロールしながら宇宙を感じてみてください。
中身のほうも、トレーラー、ハンドアウト、ほのかとスバルの紹介、レギュレーション、ノーマル版とシンプル版の違い、そして人生カードの見本まで載せています。この記事では語りきれなかった「星ララってどんな手触りのシナリオなの?」は、ここで掴んでもらえると思います。
宇宙完全版はゲムマで頒布
星ララが収録されている『シノビのMOOK宇宙完全版』は、今週末のゲームマーケット(ゲムマ)で頒布予定です。
- ゲームマーケット2026秋 10月18日(日)
- ブース:日曜日-Q005「ワラビーのおにく」
- 頒布価格:2,000円(A5/本文200ページ)
会場に行けない方は、事前通販かPDF版を見逃すな!!
- 書籍版(BOOTH):2,000円。事前通販の受付状況はBOOTHでご確認ください
- PDF版(BOOTH):1,500円。ゲームマーケット当日の開場時に販売開始予定
私も久しぶりに客として会場で楽しんできます。お会いできた方はよろしくお願いします。
ふれのでした。